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北欧と日本の“和”は、なぜ心地いいのか?サウナ空間で考える、畳との相性

  • 4月1日
  • 読了時間: 5分

北欧デザインと日本の和。 一見すると異なる文化に見えますが、実はその根底には「自然を取り入れること」「落ち着いて過ごすこと」「余白を大切にすること」という、よく似た価値観があります。

近年は、北欧テイストと和の要素を融合した「ジャパンディ」が注目され、住まいづくりや宿泊空間の設計でも人気を集めています。そしてこの流れは、サウナ空間にも自然に広がっています。

サウナで体を温めたあと、どこで、どのように休むか。その「ととのい」の質を左右するのは、実はサウナ室内の温度や湿度だけではありません。休憩する場所の素材や肌ざわり、空間の落ち着きまで含めて、体験は完成します。

そこで改めて注目したいのが、です。この記事では、北欧と日本の和に共通する感性を紐解きながら、なぜサウナ後の空間に畳がしっくりくるのかを考えます。

 





北欧と日本に共通するのは、「自然を室内に取り込む発想」


北欧の暮らしには、長い冬を心地よく過ごすための工夫が根づいています。 木を使った家具、やわらかな光、落ち着いた色合い。自然のぬくもりを室内へ持ち込み、家の中で過ごす時間そのものを豊かにする考え方です。

一方、日本の和の空間にも、同じような発想があります。木、紙、土、イ草……自然素材を活かし、派手に飾り立てるのではなく、落ち着きや奥行きを感じさせる空間をつくってきました。

北欧と日本は地理的な距離こそ遠いものの、「自然を感じながら、心と体を整える」という価値観において、驚くほど近いところにあります。

サウナが単なる設備ではなく、暮らしや体験の質を高める存在として愛されているのも、この共通感覚があるからかもしれません。

 






ジャパンディが支持される理由は、「長く心地よく過ごせる」から


ジャパンディとは、北欧の機能美と日本の侘び寂び的な感性を掛け合わせたスタイルです。 明るすぎず、重すぎず、素材感を大切にしながら、余白を活かして空間を整えていく。その魅力は、見る人を圧倒することではなく、長く心地よく過ごせることにあります。

これは、サウナ空間にも非常に相性が良い考え方です。サウナは熱さに耐え忍び、競う場所ではなく、温まり、冷まし、休み、感覚をほどいていくための場所です。だからこそ、休憩スペースにも「視覚的な刺激の少なさ」や「気持ちが落ち着く素材選び」が求められます。

無機質な床や、冷たく硬い素材だけでまとめた空間は、シャープで洗練されて見える一方、休息の場としては少し緊張させられることがあります。そこで、木や布、そして畳のような自然由来のやわらかさを取り入れることで、自然とリラックスできる空間が生まれます。

 





サウナ後の「休む場所」まで設計すると、体験の質は変わる


サウナ好きの方だと、温度やロウリュ、外気浴の環境にこだわりを持つ方も多いのでは?しかし、意外と見落とされやすいのが、休憩する場所の素材です。

たとえば、サウナ後は体が熱を持ち、感覚が敏感になっています。そんな状態で触れるものが、冷たすぎたり、硬すぎたり、べたついたりすると、せっかくの心地よさが途切れてしまうことがあります。

「ととのう」とは、刺激を足すことではなく、むしろ余計なストレスが少ない状態に近づいていくこと。その意味で、休む場所の素材はとても重要です。

畳は、見た目の和らぎだけでなく、座る・寝転ぶ・素足で触れるといった行為との相性が良い素材です。和室のためだけのものではなく、サウナ後に体を預けるための素材として考えると、その価値が見えてきます。

 






なぜ畳は、サウナ後の空間にしっくりくるのか


畳の魅力は、単なる“和風らしさ”ではありません。サウナ後の休憩時間において、感覚的にも空間的にもなじみやすい理由があります。


  • 硬すぎない 床にそのまま座ったり、横になったりしやすく、体を預けるハードルが低い素材です。

  • 冷たすぎない タイルや石のようなひやりとした感覚とは異なり、素足で触れたときの印象がやわらかく、休息に向いています。

  • 視覚的にも落ち着きやすい 畳の面は光を強く反射しにくく、空間に穏やかな印象をつくります。


サウナ後は、情報量の少ない場所のほうが心身が落ち着きやすいものです。畳は、主張しすぎず、それでいて空間の質を確実に上げてくれる素材だといえます。

 






“和風すぎる”のが心配? 現代の畳の「自由さ」とは


畳に興味はあっても、「旅館のようになりすぎないか」「北欧テイストと合わせにくいのでは?」と感じる方もいるかもしれません。

現代の畳は取り入れ方の幅が広く、色味や納まりによって印象を大きく変えられます。ベージュ、グレー、アースカラー系のトーンを選べば、木や左官、石調素材ともなじみやすく、ジャパンディテイストの空間にも自然に溶け込みます。


サウナの目の前に畳敷きのごろ寝スペースがあれば、スムーズな「畳浴」が可能
サウナの目の前に畳敷きのごろ寝スペースがあれば、スムーズな「畳浴」が可能

全面を和室化する必要はありません。休憩スペースの一角だけに取り入れる、ベンチや小上がりに使う、寝転びスペースとして設ける。そうした部分使いでも、空間の印象と体験価値は十分変わります。

“和”を強く見せるためではなく、ととのうために必要な落ち着きを、素材でつくる。その発想で考えると、畳は現代のサウナ空間にも無理なくなじみます。

 





サウナ後は、畳でととのうという選択

北欧と日本の和が響き合うのは、どちらも自然や落ち着きのある時間を大切にしてきた文化だからです。そしてその共通点は、サウナの世界観とも深くつながっています。

サウナをもっと心地よくしたい。空間の完成度を高めたい。ありきたりではない、印象に残る休憩体験をつくりたい。

そんなとき、答えは派手な演出ではなく、触れたときに落ち着ける素材にあるのかもしれません。 サウナ後は、畳でととのう。 外気浴ならぬ畳浴で、より深いリラックスを得ませんか?

 




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