汗ばむ陽気に春を想えば、次の日には吹き荒ぶ北風に驚かされたりと、三寒四温の日々が続いていますね。
いつの間にか2024年も4分の1が過ぎようとしています…早すぎる…!
このブログでは、畳にまつわる豆知識をご紹介する記事「tatami lover」シリーズと題し、定期的に更新していきます。
今回はシリーズ第1弾!基本の畳の構成をざっくり見ていきましょう。
目次
畳にまつわる豆知識をご紹介:イントロダクション
さて、みなさん「畳」というとどんな絵を思い浮かべますか?
とりあえず長方形で、草のような素材で、独特の匂いがして…さっとイメージできる方は多いかと思います。
でも、深く考えたことのある方はごく少ないのでは?
「畳」を少し細かくイメージしてみましょう。
例えば…
こんな感じではないでしょうか。
これにメニュー名をつけるなら、
「縁付き畳 国産天然イ草表(熊本県八代市産) 無地縁(黒)」
です。長いですね。 ※本当は大きさ、内部材、厚み指定も加わりますので、もっと長くなります。
ひとつひとつ分解してみましょう。
分解してみる
縁付き
写真の黒くて細い布を「畳縁」といいます。この布の有無を指しています。これ↑はついているので「縁付き」。
最近よく目にするタイルのような正方形の畳には縁がついていないので「縁なし」といいます。
国産天然イ草表
畳の面積のほとんどを占める部分を「畳表」といいます。
畳を畳たらしめている部材で、もはや「畳」=イ草というイメージではないでしょうか。最近は人工素材も色々あるので、あえて「天然」と書いたり、産地の表記をしています。
ちなみに、ヘッダーの画像はイ草の田んぼです。天然素材も人工素材もいっぱい種類があるので、また詳しく紹介します。
無地縁(黒)
畳の端っこを彩る「畳縁」の柄や色の指定にあたります。実は補強材の役割も兼ねていて、素材も色柄も様々あります。
どれくらい様々かというと、メーカーによっては数千種類あるくらい様々です。ご紹介するのが楽しみです。
おわりに
いかがでしたか?
ちなみに、畳のアップの写真だけでは分からないので書いていませんが、
・畳一枚あたりの大きさ(一帖物、半帖物)
も重要な情報です。
他にも、目に見えない部分(内部材)としては、
・畳床・畳糸・副資材
が畳の部材として挙げられます。
目に見えている畳表や畳縁といった部材で、これらをくるっと包んで縫い合わせているイメージです。
畳、どうやら意外と色んなものが使われていて奥深いですね…
次回以降も、ちょっとマニアックな畳の世界をご紹介していきます。お楽しみに!